「局長さんの団結・使命感はすごい」
2023.08.17
この夏も各地で災害が発生し、全国の郵便局長をはじめ多くの防災士が尊い活動に尽力している。岐阜市の写真家・防災士の三浦寛行さんは、東日本大震災発生から12年間、復興支援を続け、写真展や防災講演会を各地で開催。「命の大切さを伝えることが自分の役目」と言い切る。(写真後列左端が三浦さん)
岐阜の写真家・防災士 三浦寛行さん
震災から3カ月後、三浦さんは岩手県釜石市の、がれきの中から、釜石東中学校の校名板を偶然見つけた。同校は防災意識の高い生徒たちの避難誘導で全員が助かった「釜石の奇跡」として知られる。
「運命的なものを感じたし、突然家族を亡くした子どもたちの姿は、15歳で父親を自死で失った自分と重なった」と明かす。三浦さんは復興に向かう被災地の人々の姿を撮り続け、苦労や葛藤、挫折、喜びを目の当たりにしてきた。また、阪神大震災で犠牲になった少女の自宅跡に咲いた「はるかのひまわり」の種を、復興や希望の象徴として各地に広めている。
岐阜県内の豪雨災害では、郵便局長と共に災害ボランティアセンターの運営に携わったほか、名古屋栄四局で防災意識向上に向けて防災用品の展示を行った。
三浦さんは「実際に災害が起こった時に局長さんたちは団結して動ける。皆さんの使命感はすごい」と称賛を送っている。