福島県浜通り地区会 髙橋圭二会長(鹿島)インタビュー「郵便局は復興のさきがけ」

2026.02.03

――東日本大震災から丸15年近くです。

髙橋局長 福島は地震と津波と原子力の三重の災害で復興には時間がかかる。県内の被災101局のうち再開できたのは88局。津波で集落そのものが消えた地域もあれば、放射線影響で局舎があっても再開できない苅野局等もある。家屋損壊で戻れない方もいれば、放射線で双葉町は今もほぼ帰宅困難区域。浪江町津島地区や飯舘村長泥地区も同様だ。

他地域に住んでいても時々自宅を見に帰る方も郵便局に寄られ、お話する〝憩いの場〟にもなっている。郵便局は人が戻る復興のさきがけとして地域にあるべきだ。

災害を〝覚悟〟し、備える

――災害はどこでも起きる可能性がありますね。

髙橋局長 自らが住む地域も、働く地域でも起きる可能性を〝覚悟〟し、備えるべきだ。3月11日の翌々日の13日、私の鹿島局も原発から避難する方々のために開局したが、カード紛失時も20万円まで払い戻し可能なゆうちょ銀行の非常取扱いを1日1000万円以上お支払いをした。避難時にすぐ引き出せ、他地域に住んで仕事をしてもゆうちょは全国どこでも使える。非常取扱いの詳細を現場も知っておくことが大切だと思う。