かんぽ生命 2023年3月期第1四半期決算

2022.09.22

 かんぽ生命の2023年3月期第1四半期決算は減収減益。新契約年換算保険料は個人保険が166億円(前年同期比42.0%増)と増加し、第三分野は2022年4月の新医療特約の発売効果もあり12億円(同157.8%増)と増えた。連結経常利益は、新型コロナウイルス感染症に対する保険金支払いの増加や保有契約の減少等に伴い、保険関係損益が単体で357億円(同446億円減)と減少したことに加え、主に減損に伴うキャピタル損益の悪化により134億円(同85.4%減)を計上した。

新医療特約、一定の成果

 個人保険の保有契約年換算保険料は3兆4532億円(前期末比2.4%減)、第三分野は6174億円(同1.5%減)とそれぞれ減少。EV(エンベディッド・バリュー)は外国金利上昇に伴う外国債券の含み益の減少等により、3兆5343億円(同2.3%減)となった。
 かんぽ生命は「当期純利益の進捗は低いものの、ベースとなる基礎利益は堅調に推移している(単体業績予想進捗率28.3%)ため、現時点で業績予想の変更は行わない。また、2022年8月の取締役会で取得金額350億円を上限とする自己株式取得の実施を決議した。23年3月期の普通配当については、1株当たり92円から変更しない」との見解を示した。