局前の生肉自販機、売り上げ好調
信越支社(菊地元支社長)管内の新潟県長岡市にある深沢局(川崎道夫局長)が長岡食肉センター(林又一社長)と連携し、全国初とされる局敷地内の入り口手前に設置された生肉(もつ煮パック等も含む)の自販機で、商品の売れ行きが好調だ。
新潟 深沢局×長岡食肉センター
高齢層が多い中、近隣にスーパーやコンビニがない買い物難民課題を長年模索してきた川崎局長と林社長との雑談の中で生まれた試み。開始から10日間、1日20人以上が購入に訪れ、関係者を驚かせている。
川崎局長は「昨日も80代のご婦人が『これ便利よね。皆に教えてあげなくちゃ』と喜ばれ、想像以上に求められていることが分かった」と話している。
買い物難民課題解決へ
局スペースの活用策
深沢局の自販機設置は「食肉センターの自販機販売開始イベント」が行われた7月25日。豚肉・牛肉それぞれ300㌘パックを常時平均15個ずつ収めながら販売している。
当初、「置いても売れないのではないか」との意見が大半を占める中での試みだったが、8月4日までの10日間の長岡食肉センターによる売上高は平均1日約1万円。2日に一度は補充しなければ間に合わない状況となっているもようだ。
深沢町は約470世帯だが、小学生は10人にも満たないほど高齢化が進む。国道404号付近にある深沢局からはスーパーまで約3㌔㍍、コンビニまで約2㌔㍍離れ、猛暑の夏場や雪の多い冬場は高齢層が買い物に出るには無理がある地域。このため、川崎局長は10年ほど前から郵便局物販に力を入れ、もつ煮などで長岡食肉センターと連携してきた。
食品小売業では近年、冷凍自販機がトレンド傾向にあるが、長岡食肉センターとしても冷凍自販機は初の試みで、同社は今回、深沢局と本社前に各1台ずつを設置した。
川崎局長は「長岡食肉センター様も郵便局スペースは防犯カメラが各所に設置されているため、安心できるのだと思う」と語る。