ウクライナ企業、国外へ進出
2023.07.11
ロシアによるウクライナへの侵攻が1年数カ月と長期化する中、ウクライナの一部企業は成長を求め、縮小する国内市場から国外に飛び出している。(写真はウクライナの首都キーウ)
郵便事業者は東欧など新市場へ
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によると、500万人以上(5月初旬時点)のウクライナ人が戦火を逃れ、ヨーロッパ各国に移住している。ウクライナ経済は昨年、約3分の1までに縮小し、ソビエト連邦からの独立以来、年間では最大の落ち込みとなった。
同国最大の民間郵便事業者「ノヴァ・ポスト」の共同設立者ヴャチェスラフ・クリモフ氏は「全面戦争後に始まった我々の事業拡大における最初の目的地は、戦争から逃れたウクライナ人を最も多く受け入れているポーランドだった」と語る。
同氏によると、ノヴァ・ポストの現地顧客のほとんどがウクライナ人であり、10~15%のポーランド人の顧客を除けば、その多くはウクライナに小包を送る顧客だという。一方、東欧の新市場で新しいパートナーシップも広げており、郵便事業をはじめ、各企業の新展開が注目される。
(参考文献:https://www.reuters.com/markets/europe/ukrainian-firms-venture-abroad-growth-war-hits-home-2023-05-19/)