インタビュー 大庭 浩 九州地方会副会長
今春、12地方会は新体制のもと出発した。九州地方会(宮下民也会長/熊本西原)を支える大庭浩副会長(若松桜町)に郵便局の取り組みなどを伺い、地域の信頼を築く努力と風通しの良い組織づくりへの思いなどを伺った。
先達の思いを次世代に継承
――自治体との連携が進展していますね。
大庭副会長 九州は各市町村との関係が良好だ。北九州市とは2017(平成29)年に包括連携協定を締結し、若松高須局、八幡南局で行政事務を包括受託するなど、郵便局に対する信頼は厚い。また、西谷局では、隣接する両谷出張所を局舎内に移転する計画が進んでおり、将来的には市内7出張所の事務を受託できるよう、市や市議会を巻き込んで協議を重ねているところだ。
――地域活性化に向けた取り組みは。
大庭副会長 北九州市の若者を応援するスローガン「New U」や、熱戦が展開されたラグビーワールドカップ2019の広報活動の一環で、私が所属する北九州市地区会は単マネ局と協力し、配達車両にステッカーを貼付するなどPRに協力してきた。今後は市内の主な郵便ポストに、市のサイトにリンクする二次元コード付きステッカーを貼付することも検討中だ。
北九州市唯一の百貨店となった井筒屋さんとの連携には特に力を入れており、お中元・お歳暮シーズンなど、ゆうパックの取り組みを長年展開している。地域が元気になれば、郵便局も活性化する。地元企業等の応援を、さらに進めたい。
――郵政継承の思いをお聞かせください。
大庭副会長 現場で休みなく活動していると、地域の皆さまから「局長、頑張っているね」「局長の言うことなら間違いないよね」と温かいお言葉をいただき、励みとなっている。
全特会歌に「創業の心を今に受け継ぎて」とあるように、152年前から続く先達の思いを次の世代に継承していけるよう、また使命を全うすべく、誇り高く進んでいきたい。