インタビュー 鈴木健司 関東地方会副会長
今春、12地方会は新体制のもと出発した。関東地方会(黒岩伸一会長/草津)を支える鈴木健司副会長(七保)に、地域の信頼を築く努力と風通しの良い組織づくりへの思いなどを伺った。
地域の信望を担う存在に
――地元生産者との連携に力を入れていらっしゃるそうですね。
鈴木副会長 千葉県睦沢町の「ほしいも」をはじめ、関東各地には特産品が多い。地元山梨県ではモモやブドウなどの〝フルーツゆうパック〟が盛ん。私が所属する山梨県東部地区会では、年間100万個の数字を上げたこともある。
ふるさと納税の返礼品としても、局長さんが地元農家を一軒一軒回るなど、生産者と行政をつなぐパイプ役を担っている。今後はジャムやジュースなどの加工品の生産から販売まで手を広げていきたい。
――地域の課題について思われることは。
鈴木副会長 山梨県の空き家率は2割を超え、全国的に見ても多い。山梨県東部地区会は、会社の「空き家のみまもりサービス」が開始される前から、各自治体に空き家のみまもりを提案してきた。
必要なサービスだと実感しているので、補助金や交付金を活用できるよう、自治体との連携を深めていきたい。
他にも県の施策である「プレミアム食事券」「物価高騰対策緊急生活支援金」等を郵便局で受託してきた。昨年5月からは都留市の行政事務を東桂局で包括受託しており、利用者の利便向上に向けさらなる拡大を目指している。
――後継の人材育成や今後の展望は。
鈴木副会長 創業の精神をしっかりとバトンタッチできる人材を育てていきたい。局長は、地域の信望を担う存在だ。一人の力は小さいが、5人、10人、100人、全国となった時、ものすごい力を発揮する。
やり方は、それぞれのやり方でよいと思う。郵便局の価値向上を目指して方向性を一致させれば、大きな仕事ができる。
地域貢献でも、会社の営業でも、チーム力の高い地区会が増えるよう、関東地方会の力になっていきたい。