駅と一体のホッとステーション 秋田県・玉ノ池簡易局

2023.04.10

 駅と一体型の局舎として、全国的にも珍しい秋田県由利本荘市の玉ノ池簡易局。由利高原鉄道子吉駅(無人駅)に併設され、2011(平成23)年の新駅舎建設の際も、もともと簡易局の入居を考慮して建てられた。内装には秋田杉を使用。出札等の駅業務は行っていないが、小番(こつがい)瞳局長は「駅を利用される方から『切符は買えますか』と窓口で聞かれることもよくある」と笑う。

「観光や旅行貯金で足を運ばれる方も」


 後継者不在で約1年半にわたって一時閉鎖となっていたが、市内の局に長年勤めてきた小番局長が公募に手を挙げ、2017(平成29)年7月に再開。「お客さまから大変喜んでいただいている。本荘インターチェンジから近く、観光や旅行貯金で足を運ばれる方も」と話す。
 時節に合わせ、ひな人形を飾るなど窓口の飾り付けも工夫。小番局長は「地元の方にも鉄道を利用される方にもホッとしてもらえる局にしていけたら」と顔をほころばす。