着々広がる「+エコ郵便局」

2023.04.07

 林業の町の北海道当麻町に全国初の木質バイオマスボイラー(熱活用)を導入した「+エコ郵便局」の当麻局(太田英樹局長)が2月27日、移転・開局する形で誕生した。全国7番目の「+エコ郵便局」で、3月6日には宮城県に8番目となる仙台生出局(阿部弘局長)も同様に開局。着々とCLTや太陽光発電導入の「+エコ郵便局」が全国各地に広がっている。

初の木質ボイラー導入 北海道当麻局

 開局に先立ち、17日に当麻局前で開催された落成式で、北海道支社の及川裕之支社長は「大規模地震に耐える性能を高めるために建て替えを行った。ボイラー燃料は町と町森林組合のご協力のもと、地域産の木質チップ。多くの関係者の方々に感謝申し上げたい。ぬくもりあふれる郵便局づくりで新たな歴史を築いてほしい」と励ました。
 当麻町の村椿哲朗町長は「町は町産の木材で建てる住宅を推奨し、人口増を実現するほどになった。新しい当麻局に町のにぎわいと林業循環をさらに伸ばす力になっていただきたい」と期待を寄せた。
 当麻局の太田局長は「今年開局121年目。地域の金融機関として、地域のコミュニティーの活動拠点として町を盛り上げていきたい」と意欲を語った。