全国簡易郵便局連合会インタビュー 中村克三理事(長崎県・諫早平山)
2023.03.31
全国簡易郵便局連合会(山口博文会長)の中村克三理事(長崎県・諫早平山)に、少子高齢化や災害復興など地域課題解決への簡易局の役割などについて伺った。
離島で奮闘する簡易局の維持を
――九州は離島が多い中、簡易局の皆さんが奮闘されています。
中村理事 特に長崎県は上五島、下五島、壱岐、対馬を抱え、上五島や下五島からさらに渡る2次離島もあり、その島々にも簡易局がある。一方で過疎化が急速に進み、受託者の高齢化・後継者問題等も深刻で、簡易局の維持問題が生じている。
これは全国的にも同様で、ユニバーサルサービスの維持にも絡む大きな課題だ。会社とも共有して力を借りながら打開していく必要がある。「簡易郵便局将来像検討委員会」での議論にも期待したい。
――簡易局を受託されたきっかけは。
中村理事 1966(昭和41)年の開局で、当初は諫早市が受託した。無給嘱託員として祖母が始め、その後、母が継いで、1996(平成8)年から私が受託して27年目を迎える。
――地域への思いなどを教えてください。
中村理事 現在、町内会副会長を務めており、転入者の方々ともコミュニケーションを深めているところだ。私の座右の銘は西郷隆盛の「敬天愛人」。何事も天からのおぼしめしであり、家族や仲間をはじめ全ての方々のおかげで今がある。感謝の思いで日々の業務に取り組んでいきたい。