ゆうちょ開業150年記念特別展示 郵政博物館で好評

2025.06.14

 ゆうちょ開業150年記念特別展示「ゆうちょ150年―はじまりからアプリまで―」が郵政博物館で好評開催中(6月22日まで)。前島密翁がメンバーだった明治政府「改正掛」が果たした役割や、前島翁が1870(明治3)年の英国渡航から帰国後4年の苦闘を経て、為替や貯金を開業した意義などを当時の紙幣や貨幣等とともに紹介。ゆうちょ150年の変遷を解説する。(写真は藤本特任研究員)

歴史拓いた前島翁の情熱

 
 同展企画者の藤本栄助特任研究員(元郵政博物館長)は「明治初期のお金は江戸時代の両や文、藩札が入り乱れて偽札も多かった。そこで前島翁は35歳で英国に渡り、円・銭単位の紙幣を作る道筋を付けた。実はロンドンに行く直前のわずか2カ月間で郵便事業を立案している。郵便も貯金も、前島翁の情熱によって歴史が切り拓かれた」と述べている。