かんぽ生命、アセットオーナー・プリンシプルの受け入れ表明
かんぽ生命は11月21日、「アセットオーナー・プリンシプル」の趣旨に賛同し、アセットオーナーとして受益者等の最善の利益を守り、その資産を適切に運用する責任を果たしていくため、これを受け入れることを表明した。
「資産運用立国実現プラン」におけるアセットオーナーシップ改革の一環
同本プリンシプルは、政府が推進する「資産運用立国実現プラン」におけるアセットオーナーシップ改革の一環として策定されたもので、保険会社等のアセットオーナーが受益者等の最善の利益を勘案し、その資産を運用する責任を果たしていく上で、有用と考えられる共通の原則が定められている。
かんぽ生命は、同プリンシプルの原則1~5(別掲)について取り組み、受益者等の最善の利益を追求するとともに、社会的な価値の創造に貢献していくとしている。
( 原則1 ) アセットオーナーは、受益者等の最善の利益を勘案し、何のために運用を行うのかという運用目的を定め、適切な手続に基づく意思決定の下、経済・金融環境等を踏まえつつ、運用目的に合った運用目標及び運用方針を定めるべきである。また、これらは状況変化に応じて適切に見直すべきである。
( 原則2 ) 受益者等の最善の利益を追求する上では、アセットオーナーにおいて専門的知見に基づいて行動することが求められる。そこで、アセットオーナーは、原則1 の運用目標・運用方針に照らして必要な人材確保などの体制整備を行い、その体制を適切に機能させるとともに、知見の補充・充実のために必要な場合には、外部知見の活用
や外部委託を検討すべきである。
( 原則3 ) アセットオーナーは、運用目標の実現のため、運用方針に基づき、自己又は第三者ではなく受益者等の利益の観点から運用方法の選択を適切に行うほか、投資先の分散をはじめとするリスク管理を適切に行うべきである。特に、運用を金融機関等に
委託する場合は、利益相反を適切に管理しつつ最適な運用委託先を選定するととも
に、定期的な見直しを行うべきである。
( 原則4 ) アセットオーナーは、ステークホルダーへの説明責任を果たすため、運用状況についての情報提供( 「見える化」) を行い、ステークホルダーとの対話に役立てるべきである。
( 原則5 ) アセットオーナーは、受益者等のために運用目標の実現を図るに当たり、自ら又は運
用委託先の行動を通じてスチュワードシップ活動を実施するなど、投資先企業の持
続的成長に資するよう必要な工夫をすべきである。