広島中央局で強盗対応訓練

2023.12.11

 広島中央局(長瀬欣也局長)は、金融機関を狙った強盗事件が後を絶たないことから、強盗対応に対する社員の意識醸成を図るため、広島中央警察署生活安全課の指導の下、強盗対応訓練を先頃実施した。

防犯意識と警戒力を高く持つ

 同訓練には総務部、窓口営業部、郵便部の社員16名と、広呉地区連絡会内の局から14名の社員が参加。今回の強盗対応訓練は「ナイフを持った強盗が人質を取って現金を強奪し、逃走する」という想定で実施したもの。
 同日16時10分、帽子とマスクで顔を隠した犯人役(広島中央警察署員)の男一人が広島中央郵便局の貯金窓口に押し入り、窓口社員の人質を盾に刃物を見せながら大声で恫喝して現金を要求。

 その間、他の窓口担務の社員が犯人に気付かれないよう非常通報ボタンを押し、警察へ迅速な通報を行い、お客さまや社員の身の安全確保を最優先に、できるだけ犯人から離れるとともに犯人の特徴(年齢・人相・服装・身長・凶器)を記憶するように監視。
 応対する社員は、慌てず冷静に犯人の指示に従いながら、なるべく時間をかけて現金を準備し、警察が到着するまでの時間を稼ぐよう行動。模擬紙幣が入った袋を受け取った犯人が人質を解放し、建物から逃走。逃走方向を確認するまでの約5分間、緊迫した雰囲気の中で参加した社員達は真剣な表情で訓練に取り組んだ。

 訓練後、同警察署 生活安全課 警部補から「非常事態が起きた際に重要なのは『人命・身体の安全確保』と『迅速な対応』。そのためには『警戒心・緊張感を持って職務にあたる』という常日頃からの心構えが大切」と、アドバイスを頂いた。
 その後、透明の液体が入った訓練用のカラーボールを使用し、犯人に見立てた的に当てる投てき訓練を実施。犯人までの距離が10㍍以上になってしまうと、命中が難しくなることから同警察署署員から「逃走する犯人を狙う場合は、犯人に直接当てるのではなく、足元付近の路上を狙って投げつける」など使用方法の的確な指導を受けた。

 広島中央局では、今回の訓練で学んだことを活かし、今後も安心して郵便局をご利用いただけるよう、防犯意識と警戒力を高く持って安全対策に努めていくとしている。