全国簡易郵便局連合会インタビュー 杉本圭司監事(静岡県簡連会長)
2023.10.09
全国簡易郵便局連合会(山口博文会長)の各都道府県会長インタビューを連載する。杉本圭司監事(静岡県簡連会長/伊東逆川)に話を伺った。
未来を担う若者世代の受託を
――デジタル化の波が簡易局にも押し寄せています。
杉本監事 郵便事業は情報伝達のインフラ的役割を果たしてきたが、現在は保険や貯金までもインターネットに席巻されている。
アナログの需要が減少していくという危機的な現実を直視し、日本郵便と共に今後求められる郵便局像を考えていくべきだと思う。
――簡易局の一時閉鎖が増えています。
杉本監事 会社は担い手を募集しているが、減少傾向に歯止めが利かない深刻な状況だ。ユニバーサルサービスの維持は日本のセーフティネットであって、郵便局、特に簡易局はその重要な担い手だと実感する。
全国各地で未来を担う若者世代が受託者となり、地域の方々に愛され、安定した局運営と暮らしができるよう、全簡連の中でお手伝いができればと願っている。
――受託されたきっかけや地域活動は。
杉本監事 1981(昭和56)年、母親が実家の一角で簡易局を始めた。私は大学卒業後、忙しかった窓口を手伝うようになり、現在は妻と補助者の3人で営んでいる。
地元では消防団や青年部の活動にも参加。来局される地域の皆さまの声に耳を傾け、安心して話していただける簡易局にしていきたい。