インタビュー 沼袋 浩 北海道地方会副会長
2022.10.24
北海道地方会(清水浩之会長/江部乙)の沼袋浩副会長(芽室)に郵便局の取り組みなどを伺った。
未来担う〝原石〟磨き上げよう
――北海道は地域や自治体と連携した貢献施策が盛んですね。
沼袋副会長 地域あっての郵便局だ。毎年、雪の多い地域では高齢者宅の除雪作業を局長会として行うなど、多くの局長さんが骨身を惜しまずに頑張っている。
私の十勝地区会は、7部会それぞれが福祉施設の清掃や窓拭き、草刈り等のボランティア活動を夫人会や家族の協力も得ながら20年以上続けている。包括連携協定が全市町村で締結できたのも、局長さんたちが長年地域で培ってきた深い信頼があったからだと思う。
――社会のデジタル化が進む中、郵便局の存在価値とは。
沼袋副会長 北海道には住民の8割が65歳以上という集落がいくつもある。デジタルに対応できないお客さまも多く、スマホやタブレットの操作なども社員がサポートしてあげないと難しい。デジタル化を進めるにはリアルな郵便局の環境を整備しつつ、どれだけお客さまに寄り添えるかが重要だと思う。やっぱり、最後は「人」だ。
――人材育成について思われることは。
沼袋副会長 社員は将来を担う「宝」だ。各種研修やセミナーなどを通して〝原石〟を磨き上げ、局長を目指すような社員を1人でも多く育てていきたい。また、我々自身が魅力ある局長でなければならないと思う。
地区会長就任以来、一貫して「不易流行」と会員たちに呼び掛けている。局長会の歴史や伝統を受け継ぎ、本質を見失うことなく、時代の変化も柔軟に受け入れるべきだ。未来の郵政事業を夢と希望あふれるものにするために、北海道は一致団結して進んでいきたい。