インタビュー 伊佐 敬 沖縄地方会副会長
沖縄地方会(伊志嶺豊和会長/宮平)の伊佐敬副会長(石川)らに郵便局の現況や展望を伺ったところ、共通したのは、やはり〝リアル〟を置き去りにしてはならないことだった。
地域と連携し沖縄を元気に
――沖縄全局で5月から「わった~島の郵便局写真展」が開催されましたね。
伊佐副会長 復帰50周年の記念施策として県内の全局が、局や地域の50年の変遷を写した写真等を自治体や地元の方々からご提供いただき展示した。ご覧になった方々は当時のことを思い出されたようで、「昔はここにポストがあってね」と説明されるなど話に花が咲いた。
僕は普天間出身。いまだに自分の巣立った小学校の上空付近を軍用機が飛び交っている。基地の問題を解決することは簡単ではないが、平和の声を広げていきたいと願っており、子どもたちの平和学習のお手伝いをしたいと校長先生に申し出ているところ。
――地域との連携施策が盛んですね。
伊佐副会長 宜野湾市、同市観光振興協会と連携した「ぎのわんハート♡プロジェクト」では、歌手・安室奈美恵さんの引退時のシンボルだった「ハートポスト」記念事業を展開した。また、9月にもイベントを開催予定だ。冷え込んだ観光事業を支援したいとの思いで実現させたイベントで、グッズ販売による収益もかなりの額になっており、収益の一部を児童施設に寄付している。今後も継続していきたい。
――沖縄での郵便局の存在価値を、どのように思われますか。
伊佐副会長 小さな離島にも郵便局があり、住民の方々の生活インフラの拠点といえる存在。地方創生もデジタル化も、離島が置き去りにならないよう、自治体と一緒になって沖縄を元気にしていきたい。我が本島北地区会のモットーは「常笑・常昇・常勝」。常に笑って、昇って、勝つとの思いで頑張っており、これからも続けていく決意です。