新任抱負 清水浩之 北海道地方会会長
3月に開催された北海道地方郵便局長会総会で新会長に就任した清水浩之会長(江部乙)に抱負などを伺った。
「公の志」を持ち、地域の砦に
――今後の抱負をお聞かせください。
清水会長 先の総会において新会長に就任した清水浩之です。前任の佐々木靖会長(全特副会長)は本当に面倒見が良く、会員からの信頼も厚い。全国に先駆け訪問美容や終活相談を進めるなどアイデアも抱負で、やり遂げる実行力もすごい。私も見習わせていただき、北海道約1200人の会員の皆さんと力を合わせて、一生懸命頑張っていく決意だ。
地区会長の皆さんはとても人柄が良く、会議を開いても笑い声が絶えない。私は威勢の良い言葉は苦手だが、一つ一つ皆と話し合いながら、同じ方向を目指し、一枚岩となって進んでいきたい。
――北海道は全179市町村と包括連携協定を締結しています。
清水会長 協定をきっかけに、自治体とどう連携していくかが大事だ。結んだだけでは評価できない。重要なのはその後だ。各自治体や地域が求めていることを、どう進めていけば実現できるのか。郡部、過疎地、島しょ部それぞれの悩みがあり、人口の約4割が集中する札幌にも都市部の課題がある。地域の実情をよく知る会員の皆さん方と知恵を出し合い、地域に貢献していきたい。
――郵政を志された原点を教えてください。
清水会長 砂利採取の会社に勤務していた父親が江部乙局の方と知り合いで、一人欠員が出たからと声を掛けていただいた。江部乙局の外務の臨時補充員が出発点。当時は町中に同級生がいて、配達で回るのは楽しかった。郵便局って面白い仕事だなと。
ただ、やっぱり冬はつらい。少しぐらいの吹雪なら配達に出るが、バイクは転倒するのが当たり前だった。その後、炭鉱で栄えていたが、現在は全国一人口が少ない市(約3000人)となった歌志内市の集配局で局長を務めたことなど、これまでの経験の全てが私の財産となっている。
――今後、郵政事業が目指すべきことは。
清水会長 郵便局の使命は、地域にユニバーサルサービスを提供し続けていくこと。「公の志」を持ち、三事業はもちろん、採算性のある新規事業も展開し、郵便局が地域社会を維持するための砦となっていかなければいけない。
私は「自分の言葉で伝える」ことを信条としている。人から聞いた言葉をそのまま伝えるのではなく、自分の言葉で語り、先輩方が営々と築いてこられた郵政事業を、次の世代へと継承していきたい。