新春所感 全国郵便局長会 いんどう周作相談役

2025.01.18

 昨年5月の全特名古屋総会で全特相談役に就任させていただいて以来、全国の関係する皆さまと交流する機会をいただき、深く感謝申し上げたい。2024(令和6)年元日の石川・能登半島地震と9月の能登半島豪雨、4月の愛媛・高知震度6弱地震、7月の松山城土砂崩れ、秋田・山形の記録的豪雨、8月の宮崎震度6弱地震等、大災害が日本列島各地で発生した。被災地の皆さまの一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げる。

郵便局の未来を皆さまと創りたい

 物価高対策、介護福祉、防災減災、地方創生、成長戦略、戦後最も厳しい複雑な安全保障対応など、さまざまな課題が山積し、対応は待ったなしだ。巳はへびが脱皮を重ねて成長する「再生」の意があるとのこと。「努力を重ね、あきらめず」に前進していきたい。
 民営化から17年超の年月を経たが、民営化スタート時とは社会環境が大きく変化し、デジタル技術の進展や人口減少・高齢化の状況も踏まえ、郵政事業も時代の変化に合わせて柔軟に対応できるようにする必要がある。
 今こそ、郵政事業を支え、地域の方々から信頼され続けている郵便局の人的ネットワークを活用し、直面する課題にしなやかに対応できる新しい制度や仕組みが求められている。
 前島密翁の「縁の下の力持ちになることを厭うな 人のためによかれと願う心を常に持てよ」の精神を、これからの時代に最大限役立てるようにすることが住民、地域、国を守ることにつながる。
 全国津々浦々の郵便局の人的ネットワークを地域の拠点として明確に位置付け、地域のために時代に沿った郵便局の未来を皆さんと共に創ってまいりたい。
 「一隅を照らす」「あきらめること勿れ」を肝に銘じてまいりたい。よろしくお願い申し上げます。