新春インタビュー 与那覇寛信 沖縄地方会副会長

2024.01.30

 沖縄地方会(伊志嶺豊和会長:全特理事/宮平)の与那覇寛信副会長(先島地区会/下地)に、なぜ地域貢献が大切なのか、取り組みを伺った。

心と心を結ぶ〝全特魂〟で

 ――沖縄地方会は、地元の生産者や企業・団体等との〝共創〟が進んでいます。
 与那覇副会長 今は冬メロンの時期。お歳暮等で贈られる方も多く、食べると皆さん、そのおいしさに驚かれる。先島地区会は生産者の方や製造会社と連携して、マンゴーやパイン、宮古そば、八重山そば等の販路拡大を推進している。特に冬メロンは郵便局でバックアップを続ける中でネームバリューも上がり、生産農家も増えてきたようだ。

 ――局スペースでの無人販売やフードドライブも盛んですね。
 与那覇副会長 沖縄ならではの島ぞうりやアクセサリーなどの土産物、卵、野菜も好評だ。宮古島のミニトマトはとびきり甘く、局に一日3回搬入してもすぐ売り切れてしまうと、生産者の方からうれしい声を聞く。
 フードドライブも定着し、寄贈されたお米や缶詰などは社会福祉協議会を通じて、こども食堂等に届けられている。社協の担当者からは「郵便局との連携をきっかけに他の会社の寄贈も増えてきた」と感謝が寄せられている。
 自治体との連携については、公的証明書等の交付事務を八重山部会7局で実施中。それを突破口に包括受託につなげていければとの思いだ。

 ――人材育成について思われることは。
 与那覇副会長 一人一人との腹を割った対話が必要だ。〝分かってくれるだろう〟と思い込むのではなく、心と心を結ぶコミュニケーションが大切。それを70年続けてきたのが局長会の歴史であったと思う。人口減少や高齢化など厳しい世の中だが、どこまでも地域を愛し、地域のためにとの〝全特魂〟で、県民の幸せの原動力になっていきたい。