インタビュー 中川清範 北陸地方会副会長

2023.11.21

 北陸地方会(宇野憲二会長/三方)の中川清範副会長(富山県呉東地区会/大森)に地域への熱く、深い思いを伺った。

ワンストップ!グループ一体の拠点を

 ――村椿晃魚津市長と市内局との意見交換会を開催されました。
 中川副会長 8人の局長と2人の管理者が参加し、今年7月に実現できた北陸初の試み。市長も「身近な郵便局で行政手続きがワンストップでできればよい」と、郵便局にトータルで委託したい考えを示され、意義ある機会を得られた。

 ――直近の地方創生の取り組みを。
 中川副会長 10月14・15日の両日に開かれた「魚津産業フェア〇〇魚津」で約130企業・団体が出展する中、加納聡北陸支社長や支社の方々も激励に駆け付けてくださったが、郵便局ブースが一番にぎわっていた。
 お客さま向けに作成した北陸初の金融アンケートは339枚もの回答が集まった。11月28・29日の両日には東京・丸の内KITTEで物産展を開催する。
 また、11月4日には日本防災士機構主催の「防災・減災公開講座」がサンシップとやまで開催され、防災士4名が活動を発表し、その中の1名は郵便局長だ。想定外の自然災害が増え、防災士の役割が高まっている。

 ――法制度や仕組みの課題は。
 中川副会長 包括事務受託も制約が多く、なかなか進まない。他にも上乗せ規制が撤廃できれば、郵便局以外に金融機関のない地域をはじめ、地方で暮らしている方にも喜ばれる新しいサービスの開発が期待できる。
 法制度ではないが、申込手続きも一人のお客さまに時間がかかるので、もっと簡素化し、お客さまの負担を軽減するなど、お客さまに〝選ばれる郵便局〟になることが必要。現場はグループ一体で協力し、お客さまにお声掛けをしており、本社にも「グループ一体」との考え方で取り組んでもらいたい。