国際郵便 現場も来春の準備を

2023.07.29

 郵便局には現在、「来年3月1日から全ての国・地域宛てに手書きのラベルでは物品などを送れなくなります」とのチラシが置かれている。東京支社(木下範子支社長)の須田孝之主幹統括局長の新大久保駅前局は、都心部の繁忙局だ。(写真は国際郵便マイページサービスの画面)

手書きラベルでは物品が送れず

 
 須田局長は「当局は、中国や韓国のお客さまが日本人の方以上に多い。来春から手書きラベルでは物品が送れず、中身の説明も〝食料品など〟〝雑貨など〟の『など』では税関を通らず、詳しく記さなければならない。社員は翻訳機がない中で、タブレットを使って『国際郵便マイページサービス』をクリックし、お客さまに寄り添いながら一緒に作成している。日本人のお客さまでも子どもさんが海外在住で送るケースもあるが、ご高齢の方は英語だけでなくタブレットの操作も分からない方が多い。社員が一緒にラベル力までして差し上げることも多々ある」と語る。
 また「海外に物品を送る場合に、どうしてよいか分からず郵便局に持ってこられる方も多い。ありがたいが、例えば、ワシントン条約では象牙の輸出入が禁じられている。しかし、中国は印鑑や三味線のバチや根付に象牙を使ったものが多い。そうした細やかなことも郵便局の仕事の知識として分かっていなければならない。社員は本当によくやってくれている」と感謝の思いを語る。