ドローン 23年度の実運用目指す 小池常務執行役員

2023.04.22

 日本郵便は3月24日、人の上空でもドローンが目視外飛行できるレベル4飛行を東京都奥多摩町で報道陣に公開した。過疎地等の買い物支援サービス等、生活空間にドローンが入る時が間もなくやってきそうだ。改正航空法でレベル4が解禁された12月5日に最も早く飛行申請した日本郵便は3月17日、国土交通省から承認を受けた。

自動配送ロボットとの組み合わせ等も

 24日には国内初のレベル4飛行として、郵便局から個人宅にゆうパックを届ける実証を公開。まずは山間地等での活用を先行的に検討し、総合的な費用対効果もにらみながら2023(令和5)年度内の実運行を目指す。
 4月1日施行の改正道路交通法で公道走行が可能になった自動配送ロボットとの組み合わせ等、受け取りしやすい実装の道をさらに開いていく。
 日本郵便の小池信也常務執行役員は立会会見で「昨年のレベル3運行時に比べ、距離で2割、スピードで4割性能を高められた。往復4.5㌔㍍、9分の道のりを飛行した機体は、重さ約1㌔㌘まで運べる改良型。約5㌔㌘まで運べ、約35㌔㍍飛行できる物流専用機は、バイクで登るのが大変な山間地での配達や、郵便局と郵便局の運送等も考え、23年度に実運用を始めたい」と意欲を示した。

ドローンが飛び立つ様子

目的地に降り立つドローン


荷物を受け取った方(3枚の写真は日本郵便提供)