感染症と災害に強い社会を「ニューレジリエンスフォーラム」

　感染症と自然災害に強い社会の構築を目指す「ニューレジリエンスフォーラム」（共同代表＝河田惠昭関西大学特別任命教授・松尾新吾九州経済連合名誉会長・横倉義武日本医師会名誉会長）が２月20日、全国大会を都内で開催した。関東大震災から100年、東日本大震災から12年がたつ今年、大災害の教訓を生かせる仕組みづくりのために各界代表が発起人として集結。全国郵便局長会の末武晃会長も発起人の一人として出席した。

末武全特会長も発起人
災害時の司令体制構築が必須

あいさつに立つ末武全特会長
　今通常国会では「改正郵便局事務取扱法」のみならず、「内閣感染症危機管理統括庁」設置に関する法案が提出される。「ニューレジリエンスフォーラム」では、緊急事態に国民の命と生活を守る、より良い制度を整備するため、①緊急医療体制整備と支援②迅速な経済支援③災害対策の実効性確保④平時から緊急時のルール切り替え――の４点を提唱として発表。政府や各政党に働き掛ける。
　経団連の井上隆専務理事は「『備えあれば憂いなし』の体制をしっかり構築する必要がある。有事には、目前の危機に対し、組織横断的に強力に統括を行う司令塔が必要」と訴えた。