UPU、開放政策の方向性を議論

2022.12.25

 万国郵便連合(UPU)がスイス・ベルンで、10月17日~23日に郵便業務理事会(POC)、同24日~28日に管理理事会(CA)を開催した。管理理事会では、来年10月に開催されるUPU創設以来、4度目となる臨時大会議の開催地をサウジアラビアと決定。また、UPUの持つサービスをより多くの人に使ってもらうことで業界全体をサステナブルな組織にしていこうと臨時大会議で議論する「開放政策」の方向性を探り合った。

POCとCA、ベルンで開催

 2024(令和6)年に150周年を迎えるUPUだが、それ以前は開催されてこなかった臨時大会議を過去5年以内に3回開いた背景には、電子商取引が世界中で増えたことがある。郵便事業体が生き残るために、クーリエ(国際宅配便)やアマゾンなどの配送事業者ら業界を巻き込み、広い視野での改革が迫られている。臨時大会議では、システム利用料の回収等含めて未来志向で議論する予定だ。