野田地方創生大臣会見

2021.11.19

 野田聖子地方創生大臣は11月2日の記者会見で「孤独・孤立対策のホームページを公開した。自動応答によるチャットボットにより約150ある国の支援制度や相談窓口から、利用者の悩みに応じて紹介する機能を搭載。支援をためらうことのないよう、専門家のアドバイスや私のメッセージも掲載している。関係省庁とも連携して悩んでいる方々に情報を届けたい」と述べた。

今ある郵便局にパワー集約を

 郵湧新報の「地方創生施策を進める中、郵便局など公益性の高い組織の活用をどう考えるか」との質問に対し、「郵政・総務大臣を経験した私は、ずっと郵便局の近くで政治の仕事をさせていただいている。国の機関だった頃は、約2万4000局はある意味、行政機関の一部としてライフラインの一つになっていた。民営化された今も拠点は残り、スピリッツも残っているはず。公的な部分が重視される時代がきている。担当大臣になって思ったのは、地方創生と少子化問題は表裏一体。地方が抱える大きな課題が人口減少だが、人がいなくなることで閉じていくものがあれば、しっかりと残っている郵便局にさまざまなパワーを集約させて人々の不便を解消することが大事」と指摘。
 また、「アナログ時代にできた郵便局だが、デジタル化する中で〝融合〟が鍵。地方創生、DXは都市のことというよりも、まさに地方の不便を克服すること。郵便局は、直近では子どもの安全・安心の場、女性の方たちの癒やしの場など、いろいろな活用ができると思うので応援していきたい。何かを外から持ってくれば地方が良くなる発想は違うことにそろそろ気付いてもよいと思う。むしろ、内なるものをしっかりと再確認し、そこにある潜在的な力をそこにいる皆さんで取り組むことが地方にとっては大切だ」と語った。
 「選挙期間中に愛媛県に行った時、ミカン色のポストがあった。全国さまざまなポストがあるため、ポストツアーも面白そうと思った」とも補足した。