郵便局は復旧のシンボル 石川県穴水局が開局
2025.09.11
昨年1月の能登半島地震と、9月の豪雨で大きな被害を出した奥能登地域。被災から1年半以上経過した今も倒壊した家屋がそのままの所も散見される。こうした中、被害を受けた郵便局の復旧が進み、8月12日には、北陸支社(加納聡支社長)の穴水局(山本洋之局長)が、移転先で新装開局した。開局式で日本郵便の小池信也社長は「穴水局が震災復興のシンボルとして町のにぎわいや活性化創出に役立ってほしい」と想いを込めた。
防災・復興と郵便局(下)
小池社長(左)、山本局長
開局式で小池社長は「新しい穴水局が末永く地元の皆さまから愛される存在であるよう努めていきたい」と門出を祝った。穴水局の山本局長は「地域の復興と再建に寄り添いながら郵便局の使命を果たしていきたい」と決意を披歴した。
穴水局「開局は町の光」吉村町長
来賓の吉村光輝穴水町長は「穴水局の開局は町にとっても住民にとっても本当に復興の光となる」と強調し、「郵便のマークがどれだけ住民に安心感を与えることか」と喜びを語った。
穴水局は昨年1月25日から倒壊を免れた車庫を使い、窓口業務を開始。9月30日からは仮設店舗で窓口業務を行っていた。
新局舎の開局に伴い、9月1日からは配達日時の希望サービスや、不在時の再配達も可能になるなど、震災前のサービスレベルまで復旧した。
開局式のテープカットの後、7台のバイクが降りしきる雨をものともせず、勇壮と配達に出発した。
また、局内のスペースでは、「ぽすくま」たちや子ども用の制服での写真撮影、手紙ワークショップなどの記念イベントが開催され、多くの親子連れでにぎわった。