大谷局が仮局舎で再開! 待ち望まれた金融窓口

2025.08.07

 昨年9月の奥能登豪雨で土砂に埋まった石川県大谷局(石田晃教局長)が7月1日、地域住民の要望を受けて仮設局舎の形で約9カ月ぶりに再開を果たした。住民の方々から金融窓口やATMの開設を熱望する声が多く、本社および北陸支社(加納聡支社長)の協力を得て、金融業務ができる窓口開設の実現に至った。

宇野北陸会長「郵便局が存在することで地域が守られていく証し」


 豪雨災害から半年が経過した今年1月24日から大谷局(写真上)は、単マネ局である珠洲局(南晴久局長)の協力のもと、コンテナによる珠洲局出張所を大谷町に開設し、4畳スペースで月水金の午前10時~午後1時まで郵便窓口業務を開始。しかし、出張所では金融の取り扱いができなかったことが住民の悩みだった。
 石田局長は「隣の金融機関までの距離が沿岸線で15㌔㍍、山越えで17㌔㍍のこの地域では、『郵便局がないと困る』との声を多くいただき、郵便局の再開を待ち望まれていることを肌身で感じていた。改めて、郵便局は地域の方々から必要とされる崇高な会社なのだと誇りに思った。出張所の営業日には私も郵便車を運転させていただくなど不慣れなスキームだったが、貴重な経験になった」と話す。
 能登地区会の坂口高雅会長(町野)は「仮局舎といってもオープンに至るまで、さまざまな方のお力を借りて実現できたことに深く感謝申し上げたい」と語る。
 北陸地方会の宇野憲二会長(全特理事)は「郵便局が存在することで地域が守られていく証しにしていっていただきたい」と述べた。