インタビュー 藤原栄二 中国地方会副会長

2022.12.23

 中国地方会(末武晃全特会長/萩越ケ浜)の藤原栄二副会長(広島祇園原)は地域性に寄り添いながら地方創生に精力的に取り組む。その地道な姿勢を伺った。

地方創生、収益上げる仕組み作りを

 ――全国に広がる「まちの保健室」は中国発でした。
 藤原副会長 看護師の方に協力いただき、年金支給日等に郵便局で健康相談等を行う「まちの保健室」だけでなく、地域をPRする観光案内など、地域の活性化や地方創生に向けた郵便局の役割は重要。空き家の見守りサービスの試行も始まった。公共サービスの維持は地域に人が住み続けられるか否かの生命線だ。
 自治体も効率化が求められており、出張所や支所の統廃合等の情報を逃さないように連携をさらに密にしていきたい。行政事務やマイナンバーカード関連業務の受託等は、双方にメリットがある仕組みを作らなければならない。

 ――マイナカード申請事務は。
 藤原副会長 マイナカード普及のための政府予算は既に自治体に届き、年度内予算ということもあり受託に向け事業者も活動している。先般、関係者にマイナカード関連と自治体事務の包括受託を強力にお願いし、前向きに受け止めていただいた。〝自治体の理解〟をさらに深めていきたい。

 ――防災や人材育成の取り組みは。
 藤原副会長 8年前、広島市内で集中豪雨による土砂災害があり、77名もの尊い命が失われた。私も災害で亡くなった知人の葬儀もそこそこに、礼服のまま復旧活動に向かい泥にまみれた。想像を絶する惨状だった。
 岡山県も4年前、豪雨で甚大な被害を受けた。局長は皆、常日頃から高い防災意識を持ち、災害時に対応できるようにしている。人材育成は重要で、地方創生や良い局づくり等の研修を定期的に続け、地域貢献という「局長としての原点の思い」を伝えている。