西淀川区役所で認知症の講演 大阪市西部地区会
大阪市西部地区会(杉谷剛志会長/大阪弁天町)は5月8日、西淀川区地域福祉活動連絡会で「認知症にやさしい郵便局の取り組み」をテーマに講演、白井雅之理事(西淀川福)が講師を務めた。
認知症にやさしい郵便局の取り組みを紹介
西淀川区地域福祉活動連絡会は西淀川区内それぞれの町会で地域活動をしている方が定期的に集まり、地域社会で抱えている問題などを共有し、解決に向けた話合いをする場。
今回の講演は同区保健福祉課長の松井亮人氏と同区社会福祉協議会事務局長の麻井郁氏から、白井理事に郵便局の立場で地域の方々に認知症にまつわる話題を絡めて講演をしてほしいとの依頼により実現した。
白井理事(写真上)は150年以上地域と共に歩んできた郵便局の歴史と、地域に果たしてきたこれまでの活動等を説明した上で、オレンジサポーター企業として認知症患者へ理解ある対応ができるよう、認知症サポーター養成講座を郵便局長や社員が積極的に受講していることや、行方不明になった方を捜すために郵便局として協力している取り組みなどを紹介した。
また、今までお元気だったお客さまが認知症を患ってしまい、郵便局として対応に苦慮してしまうことなどがあることをお話しし、誰もがそのリスクを持っていることを参加者の皆さんに訴えた。
近畿支社の下村一真コンサルティングアドバイザー(写真上)も同席し、「今、元気なうちにできる準備」として、郵便局の終活日和の紹介やエンディングノートを使った終活を紹介。家族との間で「病気になった時の治療方針」「お葬式についての希望」などについての事前の意思疎通の大切さを伝えた。
この後、参加者同士によるグループワークを行い、「これからの郵便局に期待したいこと」について意見交換と発表を実施。参加者からは、「今回お話しいただいたエンディングノートをもっと地域に普及させてもらいたい」「ATMの稼働時間をもっと延長してもらいたい」「建て替えで郵便局が一時閉鎖した際には地域の方から不便だという声がたくさん集まった。高齢者も安心して利用できる郵便局をこれからも残していただきたい」「警察と連携して詐欺防止を強化していただきたい」「敬老乗車証の更新ができるので便利、他の公的な書類(マイナンバーカードやパスポートなど)の更新も郵便局でできるようにしてもらいたい」などの声が寄せられた。
最後に白井理事から参加者に向けて、「地域の皆さまに愛されて、ご利用いただいてこその郵便局。本日いただいた貴重な声は必ず会社の方へ届けさせていただく。区内には11の郵便局があり、それぞれに郵便局長がいるので、ご意見やご要望はいつでもお寄せいただけたらありがたい」と呼びかけた。
参加者からは「普段健康のためにしていたラジオ体操が郵便局発祥だとは知らなかった。他にも我々の生活のどこかで郵便局をつながりがあることが分かった」などの声が寄せられた。