特殊詐欺被害未然防止で感謝状 広島県 宇品局
広島県宇品郵便局(城野信雄局長)は、11月に2件の特殊詐欺被害を未然に防止したことから、広島県広島南警察署長より感謝状の贈呈を受けた。(上段左から、坂本和彦広島南警察署長、池田泰明広島県警友会支部長 下段左から、城野局長、石飛友美窓口営業部課長代理、熊谷朋子窓口営業部主任、小杉文香窓口営業部長)
2件立て続けに防ぐ
1件目は11月7日、来局された高齢のお客さまから、定額貯金100万円の払戻請求を受けた。応対した石飛友美課長代理が、窓口で電話をかけられていたことや、高額の支払いだったことを不審に思い、払戻請求目的を確認したところ、「息子から連絡があり『会社でお金が必要になった。家まで取りに行く」とのこと。
お客さまは息子に間違いないと信じ込んでいたが、念のため確認した方が良いと伝え、息子さんへ連絡したところ『電話はしていない』との返答から、振り込め詐欺の疑いがあると判断し、警察へ通報。その後、到着した警察との対応の結果、特殊詐欺であることが判明した。
2件目は11月19日、高齢のお客さまが携帯電話を見ながら「送金の仕方を教えて欲しい」と来局。他銀行への送金であったため、ATMの操作を案内しかけたが、携帯電話の画面に「宝くじが…」の文字が見えたため、不審に思った熊谷朋子主任が小杉文香窓口営業部長に相談。小杉窓口営業部長が改めて事情を伺ったところ「知人から『2500万円の宝くじが当選した。10万円送ってくれれば受け取るための書類を送る』と言われ、怪しいと思い最初は無視をしていたが、しつこくメールが送られてくるのでどうしてよいのか分からず、とりあえず郵便局へ来た」とのこと。
お客さまに了承を得て警察に通報したところ、詐欺事件であることが判明し、特殊詐欺被害を未然に防止することができた。
これを受け、12月12日、広島南警察署にて感謝状贈呈式が行われ、坂本和彦広島県広島南警察署長から、城野宇品郵便局長、小杉窓口営業部長、石飛窓口営業部課長代理、熊谷窓口営業部主任へ感謝状が授与され、池田泰明広島県警友会支部長から記念品が交付された。
感謝状を受け取った城野局長は、「これからも高額送金、高額払戻しをしようとするお客さまには注意を払い、詐欺の未然防止に努めていく」と改めて決意を示した。