総力戦で能登被災地の復旧を

2024.09.29

 能登半島の被災地支援活動が、猛暑の中も続けられている。福井県東部地区会(嶋崎一哉会長/坪江)は久保田幹大局長(一乗谷)が福井県防災士会理事長を務めており、これまで数度にわたって県防災士会メンバーと共にボランティア活動を継続してきた。(写真上は能登町。重機による撤去作業を防災士会がボランティアで進める)

福井県 局長会と防災士会一体で

 
能登町(左) 珠洲市(右)

 久保田局長は「8月10日にも珠洲市で活動したが、発災当初から現地の様子はあまり変わっていない。公費解体がぽつぽつと進んでいるが、崩落した道路や潰れた家屋はそのままで、もどかしい思いだ。建物はもとより住民の皆さんの生活再建を考えると、気が遠くなる」と心情を語る。
 発災後は防災士会の講演要請が増え、勝山市や坂井市の防災士会でも局長が地域防災マップの作成支援や避難所運営ゲームなどを通して防災意識の向上を図っている。久保田局長は「能登で集配バイクを見ると、本当に勇気づけられる。それは地元の方々も同じだと思う」と力を込める。
 
 
防災マップ作成支援(上2枚が勝山市、下2枚が坂井市)

 北陸地方会(宇野憲二会長/三方)地域貢献・地方創生専門委員会の新谷真志委員長(石川県南加賀地区会会長/川北)は「能登に何度も足を運ぶ中、ボランティアや報道の人数も減っていると感じる。『大変だね』ではなく、自治体、企業、個人が総力戦で能登の復旧・復興に努めないと、どんどん風化してしまう」と危機感を募らせる。