「減らそう!再配達」KITTE丸の内で
2024.07.14
東京都は6月11日、東京・KITTE丸の内で「東京物流ビズ」普及啓発イベント「減らそう!再配達」を開催した。小池百合子都知事と日本郵便等宅配大手3社の配達員と三越伊勢丹社員とのトークセッションが行われ、現場での見えない努力を認識。時間指定や置き配バッグ、宅配ロッカー等々の推奨で再配達削減に向けた思いを共有した。
知事が現場とトーク 〝置き配〟推奨も
2024(令和6)年4月期の調査では宅配便取り扱い個数のうち、約10.4%が再配達。年間約6万人のドライバーの労働力に相当する。
小池都知事 配達員の方々のご苦労のおかげで生活が成り立っている。置き配バッグは都でも配布しているため、ぜひ利用いただきたい。
日本郵便配達員の方 町田市内の住宅街は夜暗い道が多い。重い荷物も多く、エレベータ―がない建物もある。置き配バッグを使っていただければ効率的にできる。
ヤマト運輸配達員の方 中野区は共働きの家庭が多い。戸建ては宅配ボックスがなく、マンションも埋まっていることが多い。コンビニ受け取りサービスも利用いただきたい。
佐川急便配達員の方 置き配バッグは安心し利用がいただける。今はさまざまな受け取り方法があるため、ご家庭に合わせて利用いただければと思う。
三越伊勢丹の方 置き配バッグを日本橋三越ギフトセンターでお客さまにご案内している。
津山克彦日本郵便専務執行役員
政府も宅配便の再配達率を6%にしようと取り組んでいる(現在12%程度)。そうした中、自治体の代表格である東京都が前面に立ってイベントを開催いただけたことはありがたい。再配達防止の認知度が高まり、再配達が減っていくとよいと思う。