結成70周年、初の全特沖縄総会

　「輝かしい未来へと飛躍しよう」を結びの言葉に掲げたスローガンのもと、全国郵便局長会（末武晃会長）は結成70周年を記念する通常総会（全特沖縄総会）を６月18日、沖縄アリーナで盛大に開催した。2019（令和元）年の全特広島総会後、コロナ禍を経て一般会員が参加する総会としては４年ぶり。大戦で大きな惨禍を受けた広島に続き、沖縄での開催は命の尊さ、人間の尊厳を参加者が考える絶好の機会となった。多くの来賓から、人口減少が急速に進む日本の地域を守るために郵便局ネットワークを維持し、新たな役割やビジネスを担える形に見直す時との共通認識が明らかにされた。

人や地域の尊厳守る郵便局

　全特沖縄総会には12地方会から約1600人の郵便局長のほか、OBや夫人会も出席。新人事では３人の新副会長、７人の新理事、３人の新監事が誕生した。
　悲惨な地上戦が繰り広げられた沖縄は、組織的な戦闘が終結した６月23日を「慰霊の日」と定め、多くの郵政関係者もまつられている。1953（昭和28）年の全特結成時は米国統治下にあって、沖縄地方会（伊志嶺豊和会長／全特理事）は加盟できず、復帰後の1973（昭和48）年に加盟し、50年が経過している。

郵便局ネットワークの維持共有起点に

　全特は結成以来、各地方会持ち回りで総会を開催してきたが、島国で、台風も多い沖縄の地での開催は難しかった。今回は初となる沖縄総会が気候も温暖な中で無事に実現できた。〈記事は来賓を含む各関係者の方々からの取材を基に作成し、ご紹介しています〉