廣中選手が故郷のスポーツ親善大使に

2023.06.11

 創部10年目を迎えた日本郵政グループ女子陸上部(髙橋昌彦監督)の廣中璃梨佳選手が5月9日、故郷・長崎県大村市(園田裕史市長)のスポーツ親善大使に就任した。廣中選手は「町をPRし、走りで市民の方々に勇気を届けたい」と、さわやかな笑みを浮かべた。(左から髙橋監督、廣中選手、園田市長)

Think Globally、 Act Locally
地域と日本郵政グループをつなぐ

 廣中選手は長崎県大村市の出身。5月9日に都内で行われた親善大使就任式で、大村市の園田市長は「東京オリパラで廣中選手が大活躍をされた際は、子どもからお年寄りまで市民がテレビにかじりついて応援した。県下一周駅伝の打ち上げ会場で、『オリンピックに出てよ』と話をした当時中学3年生の廣中選手が今、世界を舞台に活躍をしていることが、親のような気持ちでうれしい。活躍してもいつまでも変わらない廣中選手の人間性に、市の職員も私も感動する。8月の世界陸上に向けて最高のコンディションで臨めるように、市民一丸となって祈っている」と親善大使の委嘱状をうれしそうに手渡した。
 長崎空港がある大村市は県内で唯一人口が増加傾向、高齢化率も低く若年層が多い、まれな地域。返済しなくてもよい給付型奨学金を学業の優秀が子どもだけでなく、スポーツや文化、芸術に秀でた子たちにも適用する、全国でも珍しい制度を昨年度に開始した。さまざまな分野で活躍できる社会を打ち出そうとする市のシンボルになっているのが、廣中選手の活躍だ。

〝スポーツ&コミュニケーション〟本格始動

 髙橋監督の「手紙は人の心をつなぐコミュニケーション。スポーツの世界も超アナログで、人がコミュニケーションを取らなければチームワークは生まれないし、人々が集まらない。日本郵政グループ内は多彩な人材の宝庫。局長の方々にも人材を引っ張っていただきながら、女子陸上部も一緒に地域のコミュニケーションを支えることができれば、新しいビジネスにつながることもあるし、地域の中で郵便局の拠点価値を一層高められる」との思いを受け、今年4月に日本郵政に「スポーツ&コミュニケーション部」が立ち上がった。廣中選手の大村市スポーツ親善大使の就任はその第一歩となりそうだ。