徳島県宍喰局150周年で新装 一隅照らせば国も輝く

2023.01.06

 徳島県海陽町の宍喰局(山上晋輔統括局長)が12月12日、局舎を新築・移転し、営業を開始した。12月3日に開催された開局150周年記念セレモニーには、山口俊一衆議院議員代理の佐野徳島事務所所長、中西祐介参議院議員代理の中西紗希氏、重清佳之県議会議員、高畠武夫町会議員、四国支社の安達章支社長、宮川大介主幹統括局長(土佐山田神母ノ木)ら多くの関係者が出席した。宍喰局は1872(明治)年に徳島県では初めて、鳴門局・徳島中央局と共に郵便取扱所として開局した。明治7年には宍喰局と改称し、その後、新築や改築等を重ねてきた。

山上局長 人を幸せにする郵便局

 開局150周年を新局舎で迎えた徳島県宍喰局で、8代目の局長として34年を数える徳島県南部地区連絡会の山上統括局長は「郵政創業の年の開局は本州までで、実は四国においては今年度が郵政創業150年。私が子どもの頃は局に電話交換手もいて、電話の普及も郵便局が担っていた。昨年2月からは宍喰局が区域の集配も行っている」と語る。

 山上統括局長をはじめ、同地区のメンバーはPTAや自治会等の役員を務めるなど地域貢献に率先し、全局長が防災士の資格を持つ。平時の防災活動に加え、2014(平成26)年の豪雨災害では復旧活動に尽力した功績が称えられ、局長会として日本防災士機構から「防災士功労賞」が贈られた。

 山上統括局長は「郵便局は〝防災拠点〟でもあるし、人を幸せにするために存在している。私自身の信条でもある『一隅を照らす』との言葉のように、地域の一隅であっても照らし続ければ、それが集まれば国をも照らせる。我が地域のために生きることが局長の使命だ」と力を込める。