アマゾンが倉庫転貸を計画

2022.06.30

 新型コロナのパンデミック(世界的大流行)で急拡大したeコマースへの熱が徐々に冷え込む中、米アマゾンは1000万平方㌳(約93万平方㍍)に及ぶ倉庫スペースの転貸を計画している模様だ。

EC減速で90万平方㍍超を整理

 過剰なスペースの問題に対し、広報担当者は「ニーズを満たさなくなった既存の建物に関連する金銭的負担を軽減することになる」とコメントしている。
 同社はコロナ禍の巣ごもり需要に後押しされ、約2年間は急成長を遂げた。事業規模は約2倍となり、倉庫と労働者も大幅に拡大した。しかし、世界がパンデミック後の生活に移行するにつれ、多過ぎるスペース問題はニューヨーク、ニュージャージー、南カリフォルニア、アトランタの倉庫でも深刻化している。
 このような状況下、アンディ・ジャシーCEOは「我々はもはや物理的なキャパシティーやスタッフの数を追い掛けるのではなく、フルフィルメントネットワーク全体の生産性とコスト効率の向上に正面から取り組んでいる」と述べている。
 今後は倉庫スペースだけでなく、大量の従業員の動向についても注視したい。
(参考:https://www.foxbusiness.com/economy/amazon-sublease-warehouses-online-shopping)