ゆうパック 10月から新運賃

　日本郵便は６月８日、「ゆうパック」の運賃を10月から改定すると発表した。燃料価格をはじめとする物価や人件費などのコスト増に対応し、将来にわたって安定的かつ高品質の物流サービスを展開するため、基本運賃を平均約１割値上げする。協力会社の価格転嫁に応じるコストも含む。改定による収入増は、設備投資やサービス改善等に充てる。

引き続き、業界最安値で

　業界最大手の競合他社と比べ、基本運賃はこれまでも一部商品を除き、ゆうパックが最も安価だったが、今回の改定後も引き続き、安価に利用できることを考慮した。荷物の大きさや届け先によって改定率は異なるが、関東―近畿間では、最も小さい縦・横・高さの合計が60㌢㍍以内の荷物で、970円から990円に改定する。
　郵便・物流事業企画部の徳光歩部長は同日の記者会見で「今後も持続的な成長に向け、設備投資や人的資本投資を進め、お客さまサービスの向上に努めていきたい」と説明した。