楽しい営業へ!波動起こす 横東ビジネスサテライト
神奈川県横浜市東部地区連絡会(串田明彦統括局長/横浜池辺)が、新しい営業体制の中で成果を上げるための人材育成プログラム「横東ビジネスサテライト(仮称)」をスタートした。地区統括局長をトップに局長と社員によるプロジェクトリーダーが全社員にZoom配信し、クロージング含めて「私もやってみよう!」と士気向上の意識を統一し、部会中心に全体をレベルアップ。やる気の波動を広げていく。同地区はこれまでも独自の人材育成「横東スクール」を継続し、井の中の蛙でなく、広い視野を持ち、自ら考え、行動するリーダー育成に力を注いできた。
月1Zoom10分で やる気を共有
「横東ビジネスサテライト」は、2022(令和4)年度が終了する来年3月まで月に1回、Zoom配信。最初の4分間に金融営業の現状を全社員が把握するために、串田統括局長が営業進捗を報告。その後、4分は金融事業を中心に成約実績のある社員または管理者1名にインタビュー形式で成功体験を伝授する。
最後の2分は統括局長が成果主義と真逆の「営業が楽しくなる」一言を発信。わずか10分の間に全員で思いを共有し、本格営業が始まって以降も全力投球できない現場の空気一新を目指す。
11部会の部会長が先頭に立って推進し、プロジェクトリーダーは地区会内の局長から副統括と貯金保険のCAD(指導官、インストラクター)、プロジェクトメンバーは社員から選出する。
すでに南関東支社(一木美穂支社長)は支社長推奨として四半期に1回、部会長が営業に良い形で取り組む局を推薦する仕組みを構築しているが、横東サテライトはそれとまた別に、目立たなくとも懸命に努力する社員にスポットを当てる。優秀2、普通6、今は役に立っていない2の組織構図〝262〟の後ろ側に立つ2の可能性を開いて、普通の6を優秀なレベルまで押し上げる。
串田統括局長は「約3年の本格営業のブランク、追い打ちを掛けたコロナ禍で話す機会も減り、相談しづらい中、心の病になる社員もいた。そうした風潮を打破し、いつも日の当たる営業の得意な社員だけでなく、成約までいかないものの、地道に取り組む社員、もう一押しで成約までこぎつける社員にも寄り添い、『営業は実は楽しい』との思いを分かち合いたい」と話す。
リーダー育成「横東スクール」も
横東の若手人材育成の取り組みは歴史も長く、地区や部会の核となる次世代リーダーをつくる「横東スクール」は民営化前から実践してきたが、趣旨を変える形で民営化後に改めてスタートした。
スクール参加に手を挙げた社員から期ごとに選抜しているが、昨年10月に始まった第3期生は、22歳から28歳までの15名が「主体性」や「リーダーとは何か」を学んでいる最中だ。
4期プログラムの4回目には、本社で人材育成室長等を歴任した南関東支社の一木社長が講演し、視察。4期7回目となった5月27日にはラグビーの一流選手として活躍した横浜キヤノンイーグルスの永友洋司ゼネラルマネージャーが講演した。毎回、「リーダーとは何か」を考えさせられる内容は感動を呼び、参加ごとにやる気を増す社員の成長を局長らが見守っている。
「横東スクール」実行委員長の堤康晴局長(横浜ポートサイド内)は「リーダーには皆をけん引する力、協調する力、人格などさまざまな角度がある。講話や研修で自分がどのようなリーダーになりたいか将来像を見極め、道筋を描くことでリーダーシップを取れる人間をつくりたい。高校や大学を卒業した後、郵便局一本で歩む社員も多い中、井の中の蛙でなく、視野を広げてもらうことで強い郵便局をつくりたい」と強調する。
横東スクールの担当局長は横浜豊岡局の小暮直樹局長が務める。毎回、講演の後には3分・1分間スピーチで理路整然と、大きな声でおどおどせずに話す訓練や、貯金や郵便別のチームを作り、会議の準備や運営を模擬サブ会議として体験の場を提供する。
4期生の一人、横浜霧が丘局の坪井綾香さんは「毎回貴重な体験ができる。学びを生かし、自ら理想とするリーダーになっていきたい」とほほ笑む。
横浜太尾南局の内田小春さんは「いろいろな方と話ができるとても良い機会。積極性を局と部会と連絡会で発揮したい」と意欲を示す。
横浜仲通局の國弘和也さんは「人前に立つことが苦手だったが、回を重ねるごとに克服できてきたと実感する。大変刺激になる」とうれしそうだ。
5月27日のスクール会場となった横浜中央局の若女井豊局長は「ここにいる皆さんは自ら手を挙げ、郵便局で頑張っていきたいと申し出られたと聞いている。ぜひ、『自分に会いに来てくれるお客さま』を一人でも多くつくっていただければと思う」と励ました。