中国宛てEMS引き受け停止

2022.05.27

 中国・上海市が3月28日から2段階でロックダウンした影響を受け、日本郵便は4月22日から中国(香港とマカオを除く)宛てのEMS(国際スピード郵便)等、荷物の引き受けを一部停止した。

手紙等郵便物(2㌔まで)はOK

 人口2600万人超、多くの多国籍企業が中国進出の足掛かりとし、配達拠点となる上海市発着の航空便が大幅に減少し、輸送力が低下。上海宛てにとどまらず、さまざまな中国宛ての国際郵便物が遅延や飛行機に載せることができなくなった事態が続いていることで判断した。
 SAL(エコノミー航空便)は以前から止めていたが、これまでは落ち着いていたEMSに加え、航空便と船便のいわゆる荷物扱いの小包引き受けを停止。ただし、手紙とはがき、2㌔㌘までの小型包装物(通常郵便物の枠組み)は便数が少なくなった航空便と船便で継続して引き受ける。
 新型コロナのまん延を受けて日本郵便は現在、172の国・地域(中国含む)宛ての国際郵便物の引き受けを一部停止している。国際郵便物のうち、小包など荷物の中国宛てのシェアは4割を占めている。