大迫雅彦 九州地方郵便局長会副会長

2025.12.04

もっとある!郵便局の役割や仕事 

 

――どのような九州地方郵便局長会を目指しますか。

大迫副会長 やはり「風通しの良い組織を作る」ことが肝心要。〝風通しの良い九特(九州地方郵便局長会〈宮下民也会長/全特副会長〉)〟を目指したい。「結九の会」(九州地方郵便局長会女性局長の会)総会に参加させていただいたが、今は女性局長がどんどん増え、時代の潮流からいずれは九特の役員にもなっていくと思う。新入社員もほとんど女性。将来を見据え、女性局長の皆さんが働きやすく、安心して局長職に手を挙げられる体制を会社と共に整えなければいけないだろう。

――郵便局を生かす新ビジネスをどうお考えですか。

大迫副会長
 九州はいわゆる過疎に近い地域が非常に多い。新ビジネスはもちろん大切だが、まずは地方公共団体の事務受託等公的な業務を急速に広げるべきだと思う。私も経験しているが、事務受託等を行う郵便局長は法令により公務に従事する職員とみなされている(みなし公務員)。郵便局ができることをもっとアピールしていかなければ存在価値が薄まってしまう。

――地域課題とは。

大迫副会長 住民の減少が著しい。地域に子どもたちがいなくなり、学校も減っている。しかし、お年寄りの方々は残されている。外国人の方も増えてきた。地域の最後の砦の郵便局の役割はむしろ増えている。デジタル社会が進む中、若い人たちはスマホで何でもできるが、お年寄りの大半の方々はそうではない。悲惨な事件も多い時代にお年寄りも子どもも地域で見守ることが大切だ。〝誰一人取り残さない社会〟のためにも郵便局は地域に残らなければならない。