インタビュー 古谷貴志北海道地方会副会長(桧山地区会会長/厚沢部)
2024.10.24
北海道地方会(沼袋浩会長/芽室)の古谷貴志副会長(桧山地区会/厚沢部)は同地方会の柱となって局長会を支えている。地域を守ろうという熱い思いを伺った。
局長会魂で「本物の一人」を
――自治体などとの連携状況を教えていただけますか。
古谷副会長 北海道は全国に先駆けて全自治体と包括連携協定を締結し、包括事務受託も進めている。私の桧山地区会内では、昨年7月から八雲町の支所業務を館平局で受託した。さらなる拡大に向けて取り組んでいる。
9月からは、地区会内の局に漁協の「JFマリンバンク」の通帳記帳ができる記帳機を設置した。全国初の取り組みと聞く。漁協や金融機関がどんどん撤退が進んでいて、住民の方々が困っているという話を聞き、郵便局が力になれればと設置の運びとなった。
――人口減少に伴う過疎化が進む中、郵便局が果たす役割とは。
古谷副会長 郵便局は地域の住民サービスを守る重要なインフラだ。当地区会としては特産のアスパラガスやホタテの販売などにも力を入れてきた。
また、活火山の駒ヶ岳の麓・森町の局長たちは、町の要請で防災の協力体制を取っており、噴火の際には支援できるよう平時から備えを進めている。そのほか、中堅・若手局長たちは特別養護老人ホームの清掃活動を継続して行っている。
――人材育成の思いやご信条は。
古谷副会長 当地区会は2名局が8割近い状況だ。人手が足りない分は部会をまたいだ社員の兼務も行っている。局長のなり手も厳しい状況ではあるが、だからこそ、「本物の一人」を育てたい。新会員の研修では、夫人なども同伴で局長会の三本柱を中心に〝局長会魂〟を伝えてきた。
私自身、大切にしているのは「一期一会」との思い。一人一人の会員、地域の方々との一瞬の出会いを大切にして、心と心を結んでいきたい。