局長の意識と知識向上へ 埼玉西北地区が防災研修
2024.10.20
埼玉県西北部地区連絡会(茂木克彦統括局長/長若)は9月12日、深谷市花園文化会館で、「防災意識や知識の向上」と「災害発生時の郵便局利活用」を目的とする防災研修を開催した。講師は東松山市危機管理防災課の小林明雄危機管理監。
茂木統括局長「防災士資格を生かせるように」
吉見町出身の小林氏(写真上)は、日本の防災の礎を築いた河田惠昭関西大学特任教授(ニューレジリエンスフォーラム共同代表〈同フォーラムは末武晃全特会長も発起人の一人〉)の影響を受け、比企広域消防本部消防長等の重職を歴任し、救急全般を得意分野とする。
日本の雨の降り方の変化等、目が覚める内容に、会場で熱心に耳を傾けた約50人の局長とリモート参加の約200人が改めて防災意識を高め合った。
冒頭、茂木統括局長(写真上)は「多くの局長が持つ防災士資格をこの研修を機に生かしていけるよう、互いに防災に取り組む気持ちを高めていこう」と呼びかけた。
小林氏の講話は、安全と危険の場所の確認や、備えるべきランタンの必要性、耐震基準の確認申請や耐震検査の重要性、通電火災やPCを守る避雷器の備え、降った雨が一気に流れる日本の川の特徴等々、多岐にわたった。
小林氏は「日本は災害大国。起きてからでは遅いことを肝に銘じていただきたい。防災士資格を多くの方が持つ局長の皆さんの力をお借りしたい。今年の雨の降り方は、過去の日本の降り方ではない。亜熱帯の降り方に変化した。そのことを踏まえた防災対応を準備する必要がある」と強調した。
小林一浩副統括局長(写真上、東吉見)は「自分や家族が逃げればよいとするのではなく、局長は地域の防災リーダーとして役目を果たそう」と締めくくった。