生きる!地域と 徳島県 阿波おどりに「日本郵政G連」13回出演
400年を超える歴史を誇り、国内外から100万人を超える観光客が訪れる「阿波おどり」や特産のすだちのPRなど、徳島県内の郵便局は長年、愛する地元の魅力発信に一役買っている。局長の方に話を伺い、四国支社(内田謙介支社長)からも情報提供をいただいた。
「鳴門情報ステッカー」ポスト112本に
日本有数のイベント「阿波おどり」は徳島市で毎年8月12日から15日まで行われ、今年は13日に「日本郵政グループ連」として参加。通算13回目となる。グループ会社や地元郵便局の社員の方々を中心に、62名が日頃の練習成果を十分に発揮し、独楽連43名と合同で徳島の夏を盛り上げた。
(左から)向井秀行徳島県東部地区連絡会統括局長、志田副知事、内田支社長、大川宏治郎徳島中央局長
7月24日には、県庁で阿波おどりをモチーフにしたフレーム切手を内田支社長が志田敏郎副知事に贈呈。内田支社長は「切手を通じて、阿波おどりのPRに役立ててもらえたら」と意欲を示し、志田副知事は「さまざまな形で徳島の情報発信をしていただき、感謝申し上げる。阿波おどりのフレーム切手は2008(平成20)年から作成いただき、今年も躍動感あふれる阿波おどりの魅力が伝わってくる切手だ」と称賛した。
9月3日からは県内20局で県外等に、ゆうパックを発送されるお客さまに、すだち約1㌔㌘をプレゼント。約50名の局長・社員の方が収穫を手伝ったすだちの一部を農家の方から提供いただいたもので、10回目となる。
徳島県営業統括本部の磯﨑道也本部長代理は「この機会を利用して徳島の味を気軽に県外の人に味わってほしい。耕作放棄地が増え、すだちの収穫量が年々減っていると聞く。徳島の特産品を守っていきたい」と力を込める。
県内各地でも自治体と連動した施策が進んでいる。鳴門市では7月、県と市の公式LINE、市の防災・観光情報のQRコードを載せた「情報案内ステッカー」を市内112カ所のポスト(ローソン店舗内含む)に貼付した。
泉市長㊥と青木博文鳴門局長㊨
泉理彦市長は「市内112カ所に〝情報ステーション〟ができた。市民や観光客の皆さまに多くの情報を入手していただきたい」と期待を寄せている。
また昨年8月には「鳴門まちなか絵本図書館」事業の一環として、市内12局で絵本の貸し出しサービスが始まった。阿波おどりにも参加し、すだちキャンペーンも実施している鳴門斎田局(写真上)の村越健治局長は「各局30~50冊ほどで一度に5冊、2週間の貸し出し。子どもだけでなく、ご年配の方にも喜ばれている。返却の際も来局していただけるので、対話のきっかけにもなっている」と笑顔で話す。
そのほか、社会福祉法人と連携して十数年続いている「すず虫ゆうパック」は今年も好評を博した。郵便局が地域の産品や伝統を守り、未来につなげていく〝力〟となっている。