ゆうちょ銀行 2024(令和6)年3月期決算
2024.07.07
ゆうちょ銀行の2024(令和6)年3月期連結決算は増収増益。親会社株主純利益は3561億円と、2015(平成27)年の上場来、最高益を更新した。通期業績予想3350億円に対しては、106.3%の達成率となった。(写真は笠間社長㊨と新村専務執行役)
上場来最高益、投信が反転
資金利益(単体)は、海外金利上昇に伴う外貨調達コストの増加等を主因に、7155億円(前期比695億円減)と減少。役務取引等利益(単体)は1515億円(同51億円増)を計上した。
投資信託・ゆうちょファンドラップは販売件数が779万9000件(同202万7000件増)、販売額が4357億円(同1884億円増)と増加。NISAは73万口座(前年度末比13万口座増)、通帳アプリは1040万口座(同295万口座増)と、それぞれ伸びを示した。
営業経費(単体)は人件費や日本郵便への委託手数料等は減少したが、その他物件費が増え、9248億円(前期比26億円増)と増加。運用資産は国債と外国証券等の割合を増やしている。
1株当たり配当金は1円増額となる51円。新村真専務執行役は「1月以降、新NISA制度が開始され、ゆうちょ直営店も郵便局も販売金額.件数の増加により、投資信託関連手数料が増加に転じたということも踏まえ、積極的に資産形成サポートビジネス戦略を推進していきたい」と述べた。