進む日本郵政の自社株買い
2023.11.28
日本郵政は8月以降、自社株買いを進めている。5月15日の取締役会で株主還元強化などを目的として、発行済み株式総数(自己株式を除く)の10%に当たる3億4600万株(3000億円分)を上限とする自己株式取得の方針を決議しており、これに沿って、来年3月末まで自社株買いを進める方針。
9月末で約1562億円分取得
9月30日時点では1億4637万9000株(約1562億円分)を取得している。5月の自社株買い取得方針の発表後、最初に取得したのは8月15日で、約1065億円を投じて東証の立会外取引で約1億307万株を取得した。
財務省がこの日の前日に政府が保有する、約1億227万株(約1057億円分)の売却を発表しており、15日の取得分は大半が財務省保有分だった。
次に取得を発表したのは9月12日で、8月15日の取得以降、31日までに約2300万株(約256億円分)を追加で取得したもようだ。
10月6日にも追加取得を発表。9月1日から30日までに約1995万株(約240億円分)を市場買付で取得した。