インタビュー 全国簡易郵便局連合会 岸 宏昭 理事(岐阜県・関山田)

2023.05.10

 全国簡易郵便局連合会(山口博文会長)の岸宏昭理事(岐阜県・関山田)に、業務推進で心掛けていることや地域貢献活動の取り組みなど、簡易局の現状について伺った。

簡易局人生46年、地元にご恩返し

 ――簡易局が直面する課題とは。
 岸理事 「人材」を確保するための体制整備が急務だ。世代交代が進んでいる一方で後継者不足により、やむを得ず一時閉鎖しなければならない局も出ている。若い世代が末永く受託できるよう処遇改善が必要だと思う。

 ――受託された淵源を教えてください。
 岸理事 「刃物の町」岐阜県関市の西部で、父は地元の特定局長を務めた。地区内に新たな団地ができ、人口増加が見込まれたため、1977(昭和52)年5月に母が受託者、私が補助者として開局。1998(平成10)年からは2代目として引き継ぎ、簡易局人生は46年になる。

 ――地域活動にも積極的に携わってこられたそうですね。
 岸理事 地域のボランティア活動団体に加入し、草刈りなどの環境美化活動に励んでいる。農業改良組合委員、用水組合理事として農地の保全に努めているほか、今年度は地区の副区長を務めさせていただいている。多忙だが、地元へのご恩返しの思いで取り組んでいく決意だ。
 簡易局の仕事を通じてお客さまや仲間と多くの出会いがあった。「一期一会」の思いで、これからも出会いを大切にしていきたい。