インタビュー 須田孝之 東京地方会副会長

2023.02.23

 東京地方会(福嶋浩之全特副会長/八王子並木町)の須田孝之副会長(新大久保駅前)に、首都東京の各地域の特性を生かした貢献活動やお客さまへのトータル生活サポートなどについて伺った。

「進取果敢」に人材を育成

 ――東京全16地区会による地域清掃は2年目を迎えましたね。
 須田副会長 「郵便局」と記した赤いビブスを皆で着用して毎月行っている。元は私が所属する東京中央西地区会が新宿区の「道のサポーター」に登録し、2014(平成26)年から継続してきたもので、前野耕一副会長の提案を受け、東京全体での実施が決まった。木下範子東京支社長をはじめ社員や単マネの方、夫人会、地域住民も巻き込み、裾野がどんどん広がり、多くの方とコミュニケーションを取る良い機会になっている。

 ――昨年10月には東京都と包括連携協定が結ばれました。
 須田副会長 福嶋浩之会長が都議会自民党に強く働き掛けたことで一気に話が進み、締結に至った。小池百合子都知事もEV車の導入など大いに期待されている。この2月から東京中央西地区会では、印鑑等の象牙製品の国外持ち出し禁止のお知らせ活動を開始した。今後も環境・防災などの活動を展開していきたい。

 ――東京地方会としての課題や展望は。
 須田副会長 都市部もあれば、山間・島しょ部もあり、それぞれに悩みがある。以前は高層ビルが建てば、そこに当たり前のように郵便局の入居要望があったが、今は声も掛からない。郵便局の存在価値を高め、地域住民やお勤めの方々の利便性を考えた施策が必要だ。
 新宿区等では局長が「地域型年金委員」に委嘱されている。お客さまが困ったときに安心して何でもご相談いただける存在を目指したい。そのために大事なことは、人材の育成だ。郵政の未来は若い局長・社員にかかっている。「進取果敢」の思いで対話を重ね、人材を育んでいきたい。