インタビュー「日本の未来と郵便局」 小沢雅仁参議院議員 (参議院総務委員会委員長)

2025.11.10

 各党の国会議員の先生方に『日本の未来と郵便局』をテーマにお話を伺った。

地域ならでは郵便局の役割を発揮

 今回2期目の当選をさせていただき、出身のJP労組をはじめ関係者の皆さまに改めて感謝申し上げたい。山積している日本郵政グループの課題の改善・解消に向けて全力で取り組んでまいりたい。
 JP労組の役員になった1996(平成8)年から約30年にわたって郵政に携わらせていただいている。社員の皆さんとご家族の生活を守り、日本郵政グループの成長発展を後押しし、郵政民営化の完成形を目指していくことが私の使命だと思っている。
 昨年5月の参議院総務委員会で日本郵政と日本郵便にお願いし、今年3月のゆうちょ銀行株の売却益6000億円を全額、日本郵便の成長投資に充てることが株主総会で議決された。施設や設備の老朽化も顕著だ。
 社員の皆さんのモチベーションを高めるためにも投資をしていただき、元気な会社になるようにしていただけたらありがたい。
 人口減少が著しく進展する中、郵便局が地域社会になくてはならない存在になっていることは間違いないが、来局者数も減少しており、どう2万4000のネットワークを維持し守っていけるのか。東京のような都市部でも、物価高で家賃も上昇し、赤字の郵便局があると認識している。
 群馬県のエリマネ局2局では、午前中は窓口を閉めて、局長・社員の皆さんに配達業務をしていただいている。働き方や窓口の開設時間を柔軟に行うことによって、地域の郵便局を維持していく、一つの守り方だと思う。
 金太郎あめのように、同じようなサービスをするのは現実的ではない。都市部や地方都市、山間地域、離島を含めて、郵便局の役割を、その地域地域で関係者が知恵を絞って真剣に考えなければならない時に来ている。
 政治の場においても、法改正を含め、できることを最大限に取り組んでまいりたい。