インタビュー 矢澤和成東京地方会副会長(東京多摩西地区会会長/国立天神下)
東京地方会(前野耕一会長/江東亀戸七)の矢澤和成副会長(東京多摩西地区会/国立天神下)の思いは、地域に役立つ郵便局になる法改正と地方公共団体等との共創の実現だ。
〝信用〟を核に「直接対話」で
――ご抱負をお願いいたします。
矢澤副会長 東京は首都であるが故に非常に特殊な地域。局長として30年間大切にしてきた二文字、〝信用〟が薄らいできたようにも感じる。前野東京地方会会長をしっかり支えられる副会長として、東京全体で信用を中心核に据える組織の構築を目指したい。
「あの局に行けば信用できる局長がいる」という、地域からの信頼を一人一人が築き上げなければいけない。東京都内全域で取り組む月1回の清掃活動や、防犯チラシ配布はもとより、各局長の町会活動や趣味を生かしたイベントへの参加等々、地域の方々と一緒に活動し、新しい出会いや対話を積み重ねることで信用は築かれていく。努力を継続し、裏切らない行動が郵便局長の価値だ。
――防災については。
矢澤副会長 消防団員を20年、分団長も経験させていただいたが、防災も防犯も全ての地域貢献が信用の基盤になる。「自分のまちは自分たちで守る」と住民の方たちの意識が高まらなければ、災いを防ぐことは難しい。大災害直後は意識も高まるが、徐々に風化する中で局長の地域活動により、地域全体の防災意識を継続させることが大切だ。
――人材育成に対する考えを。
矢澤副会長 後輩の局長や社員を育てるのではなく、私は「人」を育てたい。それは「人間性の育成」だ。郵便局の中だけでなく、どこへ行っても通用する、心ある人間性を育てることで郵便局の価値が高まる。
東京地方会は会長と副会長の計3人それぞれが各地区会と意見交換会を継続し、今年度は中堅・若手局長と実践している。現場の声に耳を傾け、率直に話し合う〝直接対話〟が人間性を育むには一番だ。