インタビュー 全国郵便局長会 勝又一明副会長(東海地方会会長/裾野岩波)

2024.07.18

 全国郵便局長会(末武晃会長)は5月に開催された全特名古屋総会において、宮川大介副会長、向井則之副会長の2人が退任したことから、新たに宮下民也副会長(九州地方会会長/熊本西原)と勝又一明副会長(東海地方会会長/裾野岩波)の2人を副会長として選任した。新副会長2人に共通する思いは「楽しく、前進」だ。

「守る」ため、前へ攻めていこう

 ――新時代の幕開けとなる「全特名古屋総会」となりました。
 勝又副会長 東海地方会として約1年をかけ、「時代の幕開けは東海から」をキーワードに準備を進めてきた。実行委員会メンバーを中心に、多くの会員や関係者の方々にご協力いただき、1万人の総会を無事に開催でき、感謝の思いしかない。それに尽きる。昨年の総会で沖縄からバトンを受け、成功裏に北海道にバトンを渡せることができたと思う。

 ――全特新副会長としてのご抱負をお願いいたします。
 勝又副会長 全特、地方会、地区会、部会には、それぞれの役割がある。全特には会員に寄り添って意見に耳を傾け、その思いを受けて会社や関係者と折衝し、議論をする中で、良い結果を生み出していく役割があると思う。
 昨年、北海道、関東、九州の地区会に行かせていただいた。それぞれ、本当に素晴らしい地区会だった。地区会長を中心に統制が取れて元気があり、一つ一つのことを愚直にきちっとやられていて、地区会内の風通しの良さも感じられた。
 地区会から地方会、そして全特への流れの中でも、風通しの良さということが重要だ。地方によって風土や文化、地域のニーズも異なるため、全国一律にこうしなければ駄目ということはない。
 本質から外れてはいけないが、各地方会、各県、各地区会に合ったアレンジがあってもいいと思う。

 ――東海地方会は「未来を考えるミーティング」東海版の開催や「1部会1施策」など、各現場で活発に活動を展開されています。
 勝又副会長 上からの指示を待って動くのではなく、自立して行動できる組織をつくるため、地区会、部会のリーダーをはじめ、個々の会員の資質を向上させることが必要だ。
 昨年、東海地方会会長就任後、4県下で「スタートアップ会議」を開催し、各県を回って自分の思いを伝える場を持った。また、組織づくりや中堅・若手の人材育成などを県単位で強化する目的で、4県の担当代表理事を1人から2人体制にした。
 活動を進める上で、私は「守る」をキーワードにしている。良い意味で地域に密着した局長会という組織を守り、会員個人の生活も守る。そのために必要なことをやっていこうと訴えている。
 守るためには、犯罪などはもちろんあってはならない。守るために大事なことは、前へ前へと攻めていくことだ。

 ――全特専門委員会では、人事制度・人材育成の主任理事などを務めてこられました。
 勝又副会長 副会長として引き続き人事制度・人材育成とともに、総合政策を担当する大きな使命をいただいた。組織の方向性をどう伝え、理解してもらえるか。まずは一人一人の会員に理解をいただいた上でないと、人の心は動かない。気持ちの入った活動をしていただくことが重要だと思う。
 また、全国的に局長不在の局が増えてきている。人材確保の観点から思うことは、社員からの登用とともに、部外にも目を向けて、地域に根差している人材の部外任用も取り組んでいかなければいけないと感じる。
 私自身も外部からの任用だったが、前職時代を含め、「楽しく」をキーワードにしてきた。楽しく仕事をしたいし、楽しい組織にしたい。
 実際は苦しいこともあるが、苦しいと思って嫌々取り組んでも、自分にとってプラスにはならないと思う。仕事も局長会活動も明るく、楽しく、全国の仲間たちと共に取り組んでいきたい。